ボウリング初心者にボウリングを教える時に注意したいこと、ポイント等についてお話したいと思います。

教え方は様々あると思いますが、やはり個人差もあります。体格やその人の筋力等も考慮に入れての教え方について述べたいと思います。


1.まず現状を知る

ボウリング初心者がボウリングの技術を上達させるには、まずその人の現状を知らなければなりません。

その為に、1ゲームを投げてもらい、フォームやスペアの取り方、表情等細かくチェックします。

まずフォームは基本になっているかどうかを見極めると、初心者にありがちなフォームのばらつきなど把握出来ます。

フレーム毎にフォームが違うとなると、フォームの固定からしっかりやらないと行けません。ボウリングが上達する上で投球フォームの固定は基礎です。

続いて、スペアの取り方ですが、スパットを通しているかキーピンを分かっているか等ポイントがあります。

その都度教えていると訳が分からなくなるので、ビデオに撮る等して後から指摘してあげると良いでしょう。

最後に表情ですが、これはけっこう重要です。せっかくボウリングをしているのにずっと暗い表情になっていたり、固い表情だったら何の面白味もないです。

ボウリングを楽しめているかどうかは初心者にとって大事なポイントとなります。続けて投げようと言う気にならなければなかなか上達しないスポーツです。


2.上達を促す教え方

次に、初心者が上達する教え方ですが、これはどんなスポーツでも同じですが、やはり褒めることです。

褒めて指導すると一気に吸収力が良くなります。ついつい熱血指導になってしまう指導者が多いですが、実はスポーツは誰かに見てもらいたい、褒めて欲しいという欲求が多いです。

ボウリングにおいて褒めるということは、ただ単にフォームを褒めるのではなく、今の投げたところしっかり意識していたと思います。良いですね。といった具合に具体的に褒めてあげると初心者はぐっと上達します。

一度褒められるとそこはしっかり覚えているので、脳にインプットされます。よく怒鳴ってばかりの指導者がいますが、それは駄目な指導法です。

人は怒られると萎縮して筋肉が緊張します。そんな状態でリラックスした投げ方は出来ません。

しっかり褒めて、初心者が前向きになるような教え方をしてあげましょう。


3.初心者の教え方で大切な視点

初心者は固定観念がないので、スッと投げた言葉でも敏感に反応します。何気ない言葉で傷つく人もおります。

ですから、指導者が言葉を発する時は細心の注意を払わなければなりません。昔の時代のような熱血指導をしたいのであれば、それは初心者ではなく上級者向きです。

初心者はまだボウリングを知らないのです。そしてもっと知りたいと思っています。そういう人に教える場合、相手の立場に立った視点を意識した教え方をしてもらいたいものです。

これを言ったらどう感じるか想像すればすぐ分かります。特に女性を教える場合は、あまり身体的なことは言わないことです。

逆に男性は、メンタル的なことを強く言えばけっこう落ち込むかもしれません。初心者は優しく丁寧に教えてあげるのが一番良いです。

このように初心者が上達する教え方についてお話しましたが、教えるってけっこう難しいことです。

我流でも良いのですが、やはり指導者も基礎をしっかり勉強してから教えたいものです。教え方をどうすれば良いか迷っている人にはなかなか良い指導は出来ません。

しっかりとこれだというものを習得するまで指導は控えた方が良いかもしれません。最後に、ボウリングが楽しいスポーツだと初心者に寄り添える教え方が理想的だと思います。

マニュアルはありませんが、上達してもらうには、人間力やボウリングの技術以上に大切なものを身に付けておくと良いでしょう。