ボウリングの投球フォームは、大きく4つの段階にわけることができます。

上半身、下半身でそれぞれ4段階の動きがあり、それぞれのフォームをうまくまとめることで、基本的なボウリングのボールを投げる時の投球フォームが決まってきます。

ここでは、ボウリングの基本的な投球フォームについて考えてみたいと思います。


1. 上半身の動き

ボウリングのボールは大変重いので、これを力をかけずに投げるためには、肩を支点とした振り子運動を行うことが必要です。

振り子運動を行うと、基本的に大きな力を使わずに遠心力を利用してスピードのあるボールを投げることができ、さらに腕のスイング軌道を安定させれば、コントロールも良くなってきます。


1. プッシュアウェイ

ボールを持ってアプローチに立ち、両手で構えたボールを体の前に差し出します。

大きな動きは必要ありません。

ボールを斜め下前方に、ゆっくりとボールを運ぶようにしましょう。


2. スイング開始

プッシュアウェイでボールを前に持っていくと、ボールは自然と下に降りてきます。

無理にボールを下ろそうとせずに、重さに任せてボールが下りていくことを意識しながら自然に動作をしていきましょう。


3. バックスイング

ボールの重さを感じながらそのままボールを体の後ろに持っていきます。

ここでも無理やりボールを後ろに持っていくのではなく、重さを利用して自然とボールが体の後ろの方に行くようにしましょう。


4.リリース

ボールが体の後ろで折り返し、そのまま前に戻ってきます。

ここも、無理に力を入れずに、ボールの重さを利用して自然に動作を進めていきましょう。

体の真下にボールが来た瞬間にボールをリリースすると、ボールは前方に転がっていきます。

実際にボールを持って素振りをしてみるとよくわかりますが、スイングが開始するとその後の動きは、ボールの重さで自然と動いてくれることが分かるかと思います。

つまり、ボウリングの投球ではボールの重さを感じながら、余計な力を入れないで一連の動作を行うことが大変重要なポイントとなるわけです。


2. 下半身の動き

下半身の動きは、力強く安定した投球を行うために重要なものとなります。

ボウリングでは、基本的に4歩の助走でボールを投げます。

上半身の4つの動きに合わせて4歩の助走をおこなうことで、バランスのいいフォームで投げることができるようになります。


1. 一歩目

右足をゆっくり前に踏み出します。

踏み出すと同時に体全体を前に移動させていきましょう。


2. 二歩目

左足を半歩ぐらい小さめに出していきます。


3. 三歩目

これまでよりもやや大きめに右足を踏み出していきます。


4. 四歩目

最後に左足を大きく前に踏み出して、自然にスライドさせてボールを手からリリースします。

ボウリングの基本的なフォームは、このような上半身と下半身との動きがうまく合わさって行われることになります。