ボウリングが上達してくると、より回転が強くなるようなボールを投げたくなります。

このような時に、ボールのグリップをより回転がつきやすいフィンガーチップにするというやり方があります。

これまで、セミフィンガーグリップで握っていた人が、このフィンガーチップにグリップを変えることでボールにより回転がつくようになります。


1. フィンガーチップとは?

ボウリングのボールを握るときのグリップには、コンベンショナルグリップ、セミフィンガーグリップ、フィンガーチップという三つの種類がありますが、それぞれ、中指、薬指をどこまで入れるかによってその呼び名が変わってきます。

フィンガーチップは、中指と薬指の第一関節までを指に入れるグリップですので、中指、薬指を第二関節まで入れるコンベンショナルグリップや第一関節と第二関節の間まで入れるセミフィンガーグリップと比較して、ボールに回転をつけやすいグリップと言えます。


2. 指の負担が大きいので初心者には不向き

このようにフィンガーチップで握る場合は、中指、薬指の第一関節まで入れて、引っかけるようにボールを握りますので、中指、薬指と親指とのスパンも長くなり、それだけ中指、薬指にかかる負担も大きくなります。

このため、フォームが安定していないとフィンガーチップでボールを握った場合には、指のケガや故障の原因になる可能性も高くなりますので、ボウリングがまだ上達していない初心者の方にはあまりオススメすることができないグリップです。


3. セミフィンガーグリップとの違い

セミフィンガーグリップは、中指、薬指を第一関節と第二関節の間まで入れるので、フィンガーチップと比較するとスパンも短くなり、中指、薬指への負担も小さくなります。

一方、フィンガーチップは、中指、薬指を第一関節まで入れて、指を引っかけるような感じでボールを握るので、ボールに強い回転がかかり、より鋭いフックボールを投げることができます。

そういう意味では、フィンガーチップによる握り方は、ボウリングに慣れた上級者向けのグリップになるのかもしれません。

しかし、指への負担を考えると、一概にフィンガーチップを選ぶことが適切ではないこともあり、プロボウラーでも、セミフィンガーグリップを選択することがあります。

もしマイボールを作るのであれば、ボウリング場のスタッフやドリラーとも相談しながら、投球フォームやどのようなラインでボールが進んでいくかなども見てもらった上で、どのようなグリップを選択するかを考えていくほうがいいでしょう。