ボウリングのスパットは、レーンのファイルラインから4〜5m先にある三角の印のことです。
遠くにあるピンを狙うのではなく、このスパットを目標としてボールを投げていくことをスパットボウリングと呼んでいます。
この時、スパットを中心とした三角形の比を計算して、どのようにしてピンを狙っていくのかを考えていくのが、スパット理論というものです。
この理論を知っていると、特に2投目を投げる場合にどのように攻めていくかを計算することができるようになります。
ここでは、ボウリングのスパット理論について考えていきたいと思います。
1.スパット理論とは?
ボウリングのスパット理論とは、レーン上のスパットを目標としてボールを投げるための理論のことです。
つまり、どのスパットを狙って、どのピンを狙っていくかということを計算しながらボールを投げていくわけです。
特にスペアを狙う場合には、この理論は大変役立つものとなり、知っているのと知っていないのでは大きな差が出るといえます。
2. コースの計算方法
ボウリング場のレーンはスパットを中心に、2:3に分かれていて、その非を用いて、スパットを中心に三角形を描くと、二つの相似三角形ができます。
その二つの三角形の底辺の長さの比も2:3となります。
ここで、アドレスの立ち位置を板目2枚分左にずらして立った場合、最初と同じスパットの上を通すようにボールを投げると、ピンにボールが当たる位置は、板目3枚分だけ右の方向にずれることになります。
逆に、右に板目2枚分ずれた場合、ピンに当たる位置は左に板目3枚分ずれることになるわけです。
つまり、ボウリングのスパット理論というのは、完全なストレートボールを、コンディションが一様であるレーンで投げた時に、スパットを中心とした比率を計算することで、ボールが転がっていくコースを計算する理論となるわけです。
もちろん、ボウリング場のレーンのコンディションが一様であることはないですし、人が投げるボールが完全なストレートボールになることはありませんので、あくまでも理論として捉えることが必要です。
しかしながら、特に2投目のスペアを取る時に、どのようにピンを狙っていけばいいかを考えていく時の参考にはなるものですので、まずは、この理論をもとにスパットを狙っていくようにするといいでしょう。
最初は、なかなかスパットを狙ってボールを投げることはできないかもしれませんが、スパットボウリングに慣れてくると、ボールの曲がり具合やレーンコンディションを考慮した投げ方ができるようになってくるはずです。