ボウリング場のレーンは、レーンの表面を保護するためにオイルが塗られていて、そのオイルがどのような状態になっているかをレーンコンディションと言います。
レーンコンディションは、ボールを投げられるたびに、どんどん変わっていき、その影響により、ボールの軌道が微妙に変わっていきます。
そのため、前に投げた時と同じように投げても、軌道が変わってしまい、微妙なズレが生じることが起きるので、レーンコンディションがどうなっているかを読み、それに合わせて調整していくことが重要になります。
ここでは、レーンコンディションについて考えていきたいと思います。
1. レーンのコンディションは刻々と変化します
ボウリングのレーンには、手前のファールラインから全体の約3分の2までの部分に、レーンの保護や、ボールのスピードをキープするなどの目的で、オイルが塗られていて、ピンの手前の部分は、オイルが塗られていない状態になっています。
このオイルは、ほとんどのボウリング場では、機械で塗られるのですが、その塗られ方は、一様なものでなく、ほとんどの場合、端のほうが薄く、真ん中が熱く塗られています。
また、時間の経過により、オイルは乾いていきますし、ボールを投げることで、ボールにオイルが付着し、だんだんオイルの量が減っていき、だんだん奥の方にオイルが拡がっていく、キャリーダウンという状態になってきます。
つまり、レーン上のオイルの状態は、刻々と変わっていくことになり、仮に毎回全く同じラインにボールを投げ続けられたとしても、微妙にボールの軌道は変化していくことになります。
ボウリングでは、安定したフォームで、同じようにボールを投げ続けることができれば、高いスコアを取ることができるのですが、レーンコンディションに合わせて、投球のラインを調整していくという、状況判断力も必要になってくるわけです。
2.基本的なオイルパターン
オイルパターンには多く分けると次のようなものにわけられます。
* フラットレーン
レーンの端から端まで均一にオイルが塗られている状態で、大変難しいコンディションと言われています。
* ブロックレーン
レーンの内側にオイルが多く、外側はオイルが少ない状態で、外側に行くにつれて曲がりやすくなる傾向を持っています。
* クラウンレーン
レーンの内側にオイルが多く、外側はオイルが少ない状態で、ピンに近づいていくにつれて、外側のオイルがなくなっていくので、そのオイルのパターンから、クリスマスツリーと呼ばれることもあります。
ボウリング場によっては、オイルパターンを場内に掲示しているところもあるので、それを参考にすることもできますが、あくまでも塗った直後の状態ですので注意しましょう。
いずれにせよ、レーンコンディションは、どんどん変化していくものなので、実際に投げながら、ボールの回転や動きの変化をよく見て、そのラインのレーンコンディションがどのようになっているかを読み取っていくことになります。